出生前診断についての意見・・・

 医学の進歩で、近年、簡単に出生前診断ができるようになっています。母からの採血で、胎児の染色体・遺伝子異常が判明します。

 「命の選別だ」という意見はあります。私としては、異常があっても、産むも良し、中絶するのも良しと考えています。なかなか子供に恵まれない夫婦にとっては、せっかく誕生した命は、かけがえのないものでしょう。すでに、子供がいて、2人目、3人目を授かった時、その授かった命が、障害があると事前に分かっていれば、産むかどうかとても悩むと思います。

 いろんな家庭の事情があるでしょうから、「命の選別だ」という人は、ある意味、現実を知らない人の発言ではないでしょうか。

 ダウン症児を持った私の正直な気持ちとしては、障害児を育てるのは、一筋縄にはいかず、大変です。次、妻が妊娠すれば、必ず出生前診断を受けさせます。そして、障害児であれば、まさに「命の選別」をしてしまうと思います。

 残念と思われる方もいらっしゃるでしょうが、それが私の意見です。

2019年01月23日